負けました
こんにちは。毎日暑い日々が続いておりますが、皆様の体調はいかがでしょうか。私はお盆休みは富士山登山へ行きました。その内容につきましては後日お話させていただきたいと思います。その他お墓参り等日々慌ただしい毎日でございました(もちろんランニングのトレーニングもしっかり行いました)。ですが、ここ最近「夏バテ」気味な感じがしております。
本日は冒頭のセリフが聞ける「組織」がテーマです。「組織」というと会社やひとつのチームが該当するかと思いますが、もちろんその通りですがそれ以外にも「町内会」「組合会」とか「ゴルフの会」等の会組織も該当しますよね。例えばプロ野球チームも「巨人」「阪神」のようなチーム組織だけでなく、「セ・リーグ」「パ・リーグ」引いてはプロ野球全体の組織いわゆるNPB(日本野球機構)も組織です。ゴルフもPGA(日本プロゴルフ協会)やLPGA(日本女子ゴルフ協会)に所属してツアーを戦い抜くわけです。
で、冒頭の「負けました」と言わなければならない組織といえば…。そう将棋です。日本将棋連盟という組織に所属して棋士の方々は打っていくわけですが、将棋の「対局(=試合)」の勝敗はどのようにつくかご存知でしょうか。敗戦を覚悟した(自覚した・決まった…とにかく決したと判断した)棋士の方からお辞儀をしながら「負けました」と言って終了するのです。
これ簡単に言っているように思いますが、当事者になったつもりで考えてみますと年齢などの属人性や経歴や現在の段その他のキャリア的なものの要素も総て関係なくその一局での勝敗で「負けました」が発生するのです。先日までフィーバーしていた通り15歳の中学生が75歳の大ベテランに勝つこともありますし、もちろん「負けました」が起こるわけです。ベテランになればなるほど「悔しさ」を胸に秘めて覚悟あることだと思います。
これだけ年齢・経歴に左右されない組織というものはなかなか見つからないな、というのが率直な感想です。年齢というのはその分人生を経験されてきたわけですから、そういう意味ではやはり若年者は年長者をリスペクトする姿勢が必要なのは言うまでもありません。ですがいざ勝負となったら全くの別物、という考えがしっかりお一人お一人の中にあってそれが受け継がれているからこそこれだけ長年その組織が運営されているのでしょう。その視点から棋士の方々の受け答え等を見るとベテランの方になればなるほど「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ではないのですが謙虚な方が多くいらっしゃるな、と実感します。
ビジネスの世界でも参考になることが多々あるかな、と思いました。
(今回よりタイトル「…外伝」という部分は割愛させていただきます。カテゴリーでご確認ください。)